第13回光州ビエンナーレ
「Minds Rising, Spirits Tuning」
https://www.sumitomo.geidai.ac.jp/top-10-exhibitions-of-2021


コロナウイルスの感染拡大により、2020年に開催予定だった第13回光州ビエンナーレは2021年4月に公開された。今回のテーマは母系中心システム、アニミズム、マイノリティーの社会などをベースとして「共同体意識」を扱う。そして、人間の精神的な面を強調し、生と死、さらに自然、電子知性(electronic intelliegence)まで扱うことになる。
韓国語版タイトルである「떠오르는 마음, 맞이하는 영혼」は英語のタイトルとしては「Minds Rising Spirits Tuning」なっているが、実はこのタイトルの間には意味の違いがあることも紹介したい。韓国語を日本語で直訳すると、「浮かび上がる心、迎える魂」 という意味に近くい。心と魂の関係を見せながらも、物語りのようなこのタイトルから、今回のキュレーションが死者と生きてる存在の間、あるいはその連続性の上にあることを感じる。
光州民主化運動から40年が過ぎた現在まで、抵抗の歴史とトラウマを積極的に扱ってきた光州ビエンナーレが、今回では想像もし難い遠い過去まで遡って、年度未詳の文化財などを現代アートと一緒に取り扱うようになった。国立光州博物館がビエンナーレの主要展示場の一つとして使われることは重要なポイントで、国立光州博物館で開かれた展示のタイトルを見てみると、「사방천지, 온전히 죽지 못한 존재들」(The Undead from Four Directions)、直訳すると 「四方天地、完全に死なない存在たち」になる。 このように、今回の光州ビエンナーレは、政治的であるいは未来的なテーマを扱っている作品とともに、過去に対する哀悼を忘れない。
このキュレーションを支えているのは、世界を認識するツールとしてのフェミニズム、そして共同体意識だ。メインの展示だけでなく、ビエンナーレ期間の間に公開された様々なプロジェクトでもこのようなところがある。光州ビエンナーレ財団は2020年5月から5度の月刊誌(ゲストエッセイ)を発表した。そこには今まで周縁部に退いていた物語、例えば、光州の女性史、北朝鮮での仮想存在、韓国の若者たちのデジタルフェミニズム、韓国社会の複雑な宗教的なレイヤーなどに対する話が含まれている。また、今回のコミッション作品の一つであるホー・ツーニェンの《The 49th Hexagram》は韓国の休戦ラインの北にある国(“The Nation of Morning Calm”)のアニメ会社に依頼して制作された作品だ。どんな完成作が戻ってくるか、あるいは、戻ってくるのかも知ることが難しかった、挑戦的な試みである。完成作品のクレジットに隠されてる国家名や人たちの名前が象徴するように、今回のビエンナーレは名前を持たない者たちを迎えようする企画だったと評価したい。
(文:チョ・ヘス)
The 13th Gwangju Biennale 「Minds Rising Spirits Tuning」
The Gwangju Biennale Exhibition Hall, Gwangju National Museum, Gwangju Theater, Horanggasy Artpolygon, etc.
2021年4月1日ー5月9日
gwangjubiennale – 13th Biennale(2020)